さかりょうです。
以前、ある言語を習得したいと思っていたころ。
とくに検索しているわけでもないのに、Instagramにその言語に関する広告が出るようになりました。
そして、フォローしていないアカウント、いわゆる「おすすめ投稿」に、その言語に関するもの......例えば「日常会話で使える例文」とか「学校では教えない使い方」とかが出るようになりました。
それらの投稿の共通点は、そういった例文などの画像を複数枚、最後は「LINEで友だち登録したら、言語を習得するコツを無料でプレゼント」なんです。
自分が勉強して得たスキルを無料でプレゼントってどういう仕組み?
それでご飯を食べてる人たちは商売上がったりだよね。
試しに3つのアカウントのLINEを友だち登録してみました。
3つとも言語を習得するコツのPDFを無料でくれました。
そればかりか、毎日、言語習得にまつわるTipsをLINEで送ってくれるんです。
ほぼ毎回アンケートが付いていて回答すると、それに対する返信も送ってくれる。
どんだけボランティア精神なの?
こういうことを仕事にしてる人たちもいるのに。
すると、ほぼ同じ時期に「もうこの配信をやめようと思います」というのが来ました。
「せっかく良かれと思ってやってるのに、通知がウザイとか言われて心が折れそう......」って凹んだ様子を見せたかと思えば、
「そんな人はブロックしてくれて結構です!」ってキレかけてみたり。
そして、予想通り「励ましの声をたくさんいただいたので続けます」と配信は終わりません。
「ひとりひとりに時間を割いて配信するのがちょっと大変になってきました」
「自分がこの言語を習得したコツをつかんでもらうためのプログラムを提供することにしました」
キター♪───O(≧∇≦)O────♪
「◯◯万円ですが、◆日までに申し込んだ方(または先着△名様まで)は特別割引で◯◯円です」
ホラー♪───O(≧∇≦)O────♪
そのあとは、予想通り「あと何日(何名)で特別割引が終わります」と送られてきます。
さらに「まだ申し込まない理由」をアンケートで聞かれます。
「気になるけどお金がちょっと」という選択肢で回答すると「分割払いの相談に応じます」って。
もちろん申し込まずに特別割引が終了するんですが、終了のアナウンスがあったあとも、救済措置の追加申込受付案内が来たりします。
そして、有料プログラムの提供が開始されると、無料配信は終わるわけですが、忘れたころに「お元気ですか? もう言語の習得は諦めてしまいましたか?」というお伺いが何度か来ました。
もう気が済んだのでブロックしましたが。
流れがほぼ同じすぎて笑えたんですけど、この手法はどこかでマニュアル(情報商材)として売られてるんでしょうか。
SNSで情報発信して人を集める、無料プレゼントを餌にして釣る、LINEでやり取りして信頼関係を築く(途中で凹んだりキレたりの演出あり)、有料サービスを開始する(実際はすでに作ってある)、簡単に手が出せない価格から特別割引価格を提示する、期限が迫っている・応募が殺到して締め切らないといけないなどとあおる。
悪徳とは言わないけれど、ここまでしないと売れないサービスって、ここまでしても売れないのでは(偏見)。
本当にサービスを開始したばかりで、こういう手法が必要だったとしても、今はネット時代、本当に価値のあるサービスなら最初に購入した人たちがネット発信することで売れるようになるんじゃないのかなー。ま、私はマーケティングとかよく知らないのでごめんなさい。
すぐに記事を書くと私を特定される可能性があるので(LINE登録してたから)、ちょっと寝かせておきました。
もしかしたら、もうこんな手法は駆逐されたかもしれませんが、興味深かったので公開しておきます;)