さかつれづれ

さかりょうの雑記帳です。

「13(サーティーン)〜ハンセン病療養所からの言葉〜」を読んで

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さかりょうです。
今朝の体温は35.7℃、血圧は114/78でした。


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石井正則さんの写真集「13(サーティーン)〜ハンセン病療養所からの言葉〜」を購入しました。

届いてから2回読んだのですが、まだまだ言葉にできない思いが多く、記事を書くのは悩みました。
が、未来への自分に対して、今の気持ちを綴っておこうと考えて、書くことにしました。


発売されたのは3月30日で、4か月近く経ってからの購入となってしまったのは理由があります。

サイン本が欲しかったのです!


本来は2月から5月まで、国立ハンセン病資料館で写真展が開催されて、会期中にトークイベントも予定されていました。

サイン本を手に入れる機会があるかも...と期待していたのですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、写真展が延期となっているんです( ; ; )


じゃあ、写真集を購入しておいて、いつか機会があったら、石井さんにサインをいただくか?とも思いましたが、そんな機会があるのだろうか......


悶々としていましたら、石井さんがサインされた写真集を「book obscura」さんに納品されたとのこと。

ツイートを目にしてすぐ注文しました!

サインに添えられた日付と領収書の日付が同じで、とても嬉しいです。


私がハンセン病のことを知ったのは、2001年です。

熊本地裁がハンセン病元患者の訴えを全面的に認めたことをニュースで見たからですね。

恥ずかしながら、それまで全然知りませんでした。学校の授業で習った記憶もありません。

そして、当時住んでいた地域に国立療養所があることも知りました。

行くことはできませんでしたが......


それからは、時折ニュースで見聞きするたびに「かわいそう」という一言では表すことのできない、なんとも言えない、言葉にならない気持ちが浮かんでいったのです。

が、だからと言って、療養所に行ってみようとか、関係者の方々に会ってみようとか、何かしらの行動を起こすことはありませんでした。


石井正則さんのVoicyを聴くようになり、ハンセン病療養所の写真を撮られていることを知り、石井さんに対する疑問や感心といった感情ではなく、不思議な感覚を覚えました(うまく言葉にできません)。

時折、Twitterに上げられていた写真を見て、不思議な感覚はますます大きくなっていきました(が、うまく言葉にできません)。


この写真集は、モノクロの写真展と対になった作品で、カラー写真と入所者の方々の詩で構成されています。

写真にはキャプションが一切なく、どこで撮影されたものか、何が写っているのか、実際に療養所を見たことのない人は想像することしかできません。
(日付入りの写真が多く、いつ撮影されたのかは分かるものがあります)

間にある詩を読んで、火葬場や解剖台、特別病室が写されていることを知ります。


療養所や入所者を非難する手紙の一部もあります。

内容はニュースで知っていましたが、改めて見ると、新型コロナウイルス感染による差別も同じことだなと強く感じました。


そして、花々や晴れ渡った青空の写真を見ると、療養所であろうとなかろうと、同じ空の下にあって、花は綺麗に咲くことを思い知らされるのです。


新型コロナウイルスの感染者は隔離される、という一報を聞いたとき、私は真っ先に「ハンセン病と同じことが繰り返されなければ良いけれど...」と思いました。

それ以外にも、様々な差別が続いています。

今、多くの人がこの写真集を手に取ってくれたら......と思います。

そして、写真展が開催されますように(できれば全都道府県で実施してほしいです)。




写真集「13(サーティーン)〜ハンセン病療養所からの言葉〜」を本人が大いに語る!



13(サーティーン): ハンセン病療養所からの言葉

13(サーティーン): ハンセン病療養所からの言葉

きょうはここまで(^^)/